自分は何のために生まれてきたのか。自分は人ではなかったのか。何もかもが憎らしく見えて、すべて燃やし尽くしてしまえばいいとセフィロスは思った。そう、思った。思ったからこそ村に火をつけて回ったわけだが「どうしよう熱い!!」心の中でセフィロスは叫んだ。
「セフィロース!!」
ヘタレの声が聞こえるがそれどころではない冗談ではない。火は迫ってくる。襲い攻め。炎からは数メートルも離れているというのに轟々と風が吹き荒れ勢いを助長し肌が焼けるような熱さがセフィロスの身体を包む。「何故、何故俺はこんなロングコートを…熱い熱い。肩パッドと腕輪がすごい勢いで熱を蓄積してる。マジで熱い。ちょっとこれ洒落になんない。」汗はダラダラと額から流れてきて止まらない。このままでは村を出る前に焼け死ぬかもしれないぞセフィロス大丈夫かセフィロスちょっと毛先が縮れてきたぞセフィロス。ファイガが得意だからって調子に乗るからそんなことになるんだぜセフィロス。
ニブルヘイムの炎の海にセフィロスの影を見て嘆いたザックスは、魔晄炉に辿り着いた末にアフロマティック大変身を遂げた英雄の姿を見て膝をついた。両手もついた。ついでに首も垂れた。
みんなは真似しちゃダメだZE☆ラヴィッ!