「ごめん、ザックス。」
お気に入りだったTシャツの残骸と大量の泡が洗面所に溢れ、その部屋の中央でクラウドはぽつんと立っていた。
今度は洗濯機が爆発した。
洗剤と柔軟材を入れるタイミングを誤ったのだという。
どんなタイミングでいれたんだよとは口が裂けても言えない俺は、黒い煙に巻かれてしょんぼりしているクラウドをやっぱりただ呆然と見つめることしかできなかった。
電子レンジに続いての殉職。言うまでもなく名前はセフィロス2号。
こいつも名主からもらって愛用していた家電の一つだった。
でもやっぱり親友を怒るなんてできないっていうか落ち込むんじゃねえよオレが落ち込みたいよお前いちいち可愛いすぎんだよ仕草とか顔がっていうか主に顔がうっかり浮気したくなるだろがああああ。