自己中心的という言葉がある。俺もいい加減それに当て嵌まる男だとは思うから、ハイデッカーの態度をどうこういうつもりはない。ないのだけれども、自分が星を回しているんだぞとでも主張しているようなあの傲慢さと自信は一体全体どこから湧き上がってくるものなのだろうかと不思議で堪らなくなる。
はっきりいって誰の目から見ても奴は無能であるし、指揮下である総務部調査課が度々尻拭いをしているのを見ていると同情の念を禁じえないというものである。
ああ。溜息が出る。そもそも存在がウザイ。

延々と止まないセフィロスの愚痴は最終的に「アイツは好かん」へと発展し終局を迎えた。
よほど溜め込んでいたに違いない。
だがしかし私に言ってどうするんだお前はと突っ込みたいのを喉で押し止めてツォンは彼に珈琲を淹れることにした。